言の葉花壇

美しい日本語の和歌 言の葉花壇

世中に戀てふ色は……★☆ 後拾遺和歌集の恋詩 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#世中に戀てふ色は……★☆ 世中に 戀てふ色は なけれ共 深く身にしむ 物にぞありける和泉式部 : 歌意:この世に外から見える恋という「色」はないけれど、実は何より深く、身にしみてしまうものだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#後拾遺和歌集 第十四巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
よのなかに こひてふいろは なけれども ふかくみにしむ ものにぞありける

みなさん、お元気?
これは和泉式部の歌ね。
恋多き人と言われていたからこそ、「恋に色があったら」と感じたのかもしれないわ。

へぇ~、なるほど!恋を色で表せたらめっちゃ便利やん!
この恋はまっ赤っか、こっちはまだピンク…みたいな!

あら、便利かどうかはともかく…マナちゃん、そんなに色とりどりの恋をしているの?

それがな、ウチはまだ修行中やねん。  
でもな、心の中ではいろんな色の恋をしてるんやで。
だから恋を色で表せたら便利なんや。
みんなぁ~!
みんなの恋の色は、今どんな色なんかな?
ウチみたいに、いっぱい色つけていこなぁ~!

 

なにはづにさくやこのはな……★☆ 古今和歌集の新春 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#なにはづにさくやこのはな……★☆ なにはづに さくやこのはな ふゆごもり いまははるべと さくやこのはな王仁 : 歌意:難波津に、この花が咲いたよ。冬のあいだはじっと寒さに耐えていたけれど、今はもう春になったから、ほら、また咲いたよ、この花が。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #古今和歌集 序より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
なにはづに さくやこのはな ふゆごもり いまははるべと さくやこのはな
あれっ?同じやん!

みなさん、お元気?
そうね。
この歌はね、古今和歌集仮名序と言う序文で紀貫之が紹介していて、原本の序文は、歌も説明もすべてひらがなで書かれているのよ。
作者の王仁(わに)百済から渡来した学者で、仁徳天皇の即位をお祝いして詠んだと伝わっているのよ。

ウチも知ってるでぇ!
今では、近江神宮「かるた大会」の始まりを知らせるときに詠まれるやろ。

そうそう。よく知ってるわね。
百人一首には入ってないけど、歌人佐佐木信綱「序歌(じょか)」として選んだことで、今も「全日本かるた協会」の大会では一番最初に詠まれるのよ。
日本書紀によると、王仁百済の学者の推薦で応神天皇に招かれて渡来した学者で、儒教漢字を伝えたとされているわね。
古今和歌集仮名序には、「なにはづのうたは、みかどの おほむはじめなり…」とあって、応神天皇崩御後、皇子たちが互いに位を譲り合って三年間空位になっていたところ、大雀命(おおさざきのみこと)仁徳天皇となった時に、その治世の繁栄を願って王仁がこの歌を奉ったとあるの。
その時、梅の花にこの歌を添えたと伝えられていて、「この花」とされているのよ。
この時代は花といえば桜よりだったのね。
平安時代以降は「難波津の歌」は誰でも知っている歌の象徴になって、江戸時代には手習いの手本の代表にもなったのよ。

手習いって、今で言う勉強のことやろ。
ウチが昔の子供やったら、学校でこの歌習ってたんやなぁ。
みんなぁ~、勉強は大事やでぇ。
今年も張りっ切って勉強しよなぁ~!

 

#若菜摘來る人も逢ふやと……★☆ 続千載和歌集の七草 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#若菜摘來る人も逢ふやと……★☆ 押並べて いざ春の野に 交りなむ若菜摘來る 人も逢ふや清原深養父
歌意:さあ皆で春の野に出て若菜を摘みに行こう。若菜を摘みに来る人にも会えるかもしれない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #続千載和歌集 第一巻より ■□■

 みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
おしなべて いざはるののに まじりなむ わかなつみくる ひともあふやと
 みんなぁ、今日は七草がゆ食べる日ぃやで。

 みなさん、お元気?
この歌はね、みんなで春の野に出て若菜を摘みに行こうって誘っている歌なの。
昔は、春に芽を出す食べられる草を「若菜」と呼んで、新年の行事として摘みに行くのが習わしだったのよ。

若菜を摘みに行ったら、誰かに会えるかも」って、寒いのに、いっぱい人が集まって菜摘みするんやなぁ。

 特に新年に摘む若菜春の七草と呼ばれていて、全部食べられるのが特徴なの。
セリナズナゴギョウハコベラホトケノザスズナスズシロ
昔の人はこれらの若菜をお粥に入れて、一年の健康を願ったのよ。

 ふ~ん、ウチは七草がゆも食べるけど、お餅も食べるんや!
お餅は七草がゆの前に食べるか、後に食べるか・・・迷うなぁ~

 まぁ!結局どっちも食べるのね・・・さすがマナちゃん。

みんなぁ、お餅も七草がゆもいっぱい食べて、1年の健康願おなぁ~!

 

春の光は世に滿ちにけり……★☆ 風雅集の新春 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#春の光は世に滿ちにけり……★☆ 山の端を 出づる朝日の 霞むより 春の光は 世に滿ちにけり: 西園寺 実兼 : 歌意:山の端から昇ってくる朝日が、かすむように広がりはじめると、その光とともに春の気配が、世の中いっぱいに満ちていく
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #風雅集 第一巻より■□■。

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
やまのはを いづるあさひの かすむより はるのひかりは よにみちにけり

みなさん、お元気?
この歌の作者は、西園寺実兼(さいおんじ さねかね)
鎌倉時代の公家で、朝日の清らかな始まりをとても上手に詠んだ人よ。

なんか、新年の朝ってこういう空気あるわ。

新しい年の朝に、山の端から光が差してくる様子って、昔の人にとっては春の光が満ちる瞬間だったのね。

ウチ、初日の出見ると「今年もがんばろ~」って思うねん。

あらっ、エライわね!
初日の出に向かって今年の目標を願うなんて。

でもホンマはなぁ~、最初に「まぶしっ!」って言うてまうけどな。

えっー、それってマナちゃんが寝坊して、太陽が高くなってから見てるだけじゃない?。

へへへ・・・朝はお正月の初日の出と言えども早く起きられへん。
みんなぁ~、今年も光いっぱいの一年にしていこなぁ~!

 

年の始めの初春の……★☆ 万葉集の新年 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#年の始めの初春の……★☆ 新しき 年の始めの 初春の 今日降る雪の いや重け吉事:大友家持 : 歌意:新春の今日降り積もる雪のように、良い事が積もり重なれよ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第二十巻より■□■

みんなぁ、あけましておめでとうございます。
読み方やでぇ~
あらたしき としのはじめの はつはるの けふふるゆきの いやしけよごと

みなさん、明けましておめでとうございます。
この歌は第4516番詞書「三年春正月一日於因幡國廳賜饗國郡司等之宴歌一首」とあって歌の後に「右一首守大伴宿祢家持作之」万葉集二十巻は締めくくられているのよ。

つまり万葉集の一番最後の歌ってことやね。

そうね。
詞書後書には、天平宝字三年(759年)元日因幡国庁国司として赴任した大友家持、群司たちをもてなした時に詠まれた歌だと書かれているの。
ちなみにね、元日元旦って実は意味が違うのよ。
元日は1月1日の一日中のことで、元旦はその日の朝のこと。
詞書には「正月一日」とあるから、この場合は元日ってことね。
新年に降る雪はその年の豊作を予兆するおめでたい現象で家持は吉事、つまり、良い事が幾重にも重なるようにと願いを込めているので、昔から新年を祝う歌として有名なのよ。

へぇ~、この歌のように今年もいっぱい、いい事があるとええなぁ~
カナ女さん今年も色々お世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

こちらこそ。
マナちゃんどうぞよろしくネ🎵
そして、訪ねていただいた皆様、今年も管理人さんをはじめ私たち二人共々、「言の葉花壇」をどうぞよろしくお願いいたします。

みんなぁ、ええ年にしていこなぁ~!

 

かぞふればとしのゝこりも……★☆ 新古今和歌集の大晦日 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#かぞふればとしのゝこりも……★☆  かぞふれば としのゝこりも なかりけり おいぬるばかり かなしきはなし和泉式部 : 歌意: 数えてみれば今年も残り少なくなった。1年が終わりこうして 年ばかり取ってしまうほど悲しい話はない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新古今和歌集 第六巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
かそふれは としののこりも なかりけり おいぬるはかり かなしきはなし

みなさん、お元気?
今日はもう、晦日
今年もいよいよ終わりですね。
「言の葉花壇」も大変お世話になりました。

ほんまや!和泉式部も数えてみたら今年も終わりや言うてる。

それに、今年が終わりちゅうことはまた、年取るわ!それが悲しいって言うてるんやなぁ。
和泉式部はモテ女やから、年取って自分の容姿が衰えることは悲しい言うてるけど、でも、ウチは違うでぇ~!

アラ、どういう事?

年取ることは賢くなることや!つまり、いろんな事を勉強や経験して賢くなるんや。
みんなぁ、だから、年を取って進化し続けるウチのことを応援してやぁ~!

なるほど!確かにそうね。
来年もみんなで美しい日本語をいっぱい勉強して進化して行きましょう。

そうや!来年もみんなで前に進んで行こやぁ!

来年も私たちをよろしくお願いいたします。
そして、皆様もどうぞよいお年をお迎えください。

皆さま、よいお年を。

 

今年一年、「言の葉花壇」をお訪ねいただきありがとうございました。
皆さまの日々に、ひとひらでも言の葉の彩りを添えられていたなら幸いです。
来たる新しい年も、変わらずお立ち寄りいただけましたら嬉しく思います。
めぐる午年が、皆さまにとって健やかであたたかな一年となりますように。
「言の葉花壇」はこれからも、美しい日本語の和歌を紡いでまいります。


管理人

 

 

 

寝よとの鐘は打つなれど……★☆ 万葉集の恋心 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#寝よとの鐘は打つなれど……★☆ 皆人を 寝よとの鐘は 打つなれど 君をし思へば 寐ねかてぬかも: 笠女郎 : 歌意:人々に寝る時間だと合図の鐘は打っているが私は貴方のことを思って眠れない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第四巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
みなひとを ねよとのかねは うつなれど きみをしおもへば いねかてぬかも

みなさん、お元気?
寐ねかてぬかも(いねかてぬかも)はどうしても眠れないという意味ね。

この気持ちよぉ~わかるわ。
ウチも好きな人のこと考えると眠られへん時、あるわぁ~。
そんな時は、次も会えるんやって、楽しいこと想像して目ぇつぶんねん。
そしたら、いつの間にか寝てるゎ。

昔、亥の刻(いのこく)、今の時間でだいたい午後10時ごろなんだけれど、鐘を鳴らして人々に寝る時間を知らせたのよ。

それで「寝よとの鐘は」なんや。
朝まで好きな人のこと考えたいけど、やっぱり、寝不足はかわいい女の子の大敵やで!
みんなも明日は楽しいって想像しながら、いい睡眠をとってやぁ!

 

恋ひつつも今日はあらめど……★☆ 万葉集の恋心 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#恋ひつつも今日はあらめど……★☆ 恋ひつつも 今日はあらめど 玉櫛笥 明けなむ明日を いかに暮らさむ: 詠み人知らず : 歌意:恋しさに、今日は辛抱して過ごしたけれど、また、夜が明けたら明日は一体どのように暮らせばいいのだろう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十二巻より■□■ 

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
こひつつも けふはあらめど たまくしげ あけなむあすを いかにくらさむ

みなさん、お元気?
今日はあらめど=「今日は何とか耐え忍んで過ごそう」という意味なの。
玉櫛笥(たまくしげ)=櫛などの化粧道具を入れて使う美しい箱のことよ。
開け閉めして使うので「明ける」にかかった枕詞になってるわね。

なるほど~。

今日だけは我慢できるけど、明日になったらどうしようって、乙女心、わかるわぁ~ 

そして、明けなむ明日を=「夜が必ず明けてしまう明日」というニュアンス。

『なむ』は強調で、“必ずそうなる”っていう切実さが出ているのよ。 

うわぁ、夜が明けるのが化粧箱を開けるみたいに避けられへんってことかぁ!

あ~、ほんま切ないわぁ~。

そうね、化粧箱を、開け閉めするように夜が明けると、恋しい人のことを思い悩むという切なさね。

恋する女子にとって化粧箱は毎日一回は必ず開け閉めするんや。
夜が明けるのが化粧箱を開けるみたいに避けられへんけど、恋しい気持ちはずっと続いて我慢でけへん!

明日の昼間はどうやって過ごそうかって悩んでるんや。

昔も今も、女子は好きな人のことを考えている時間が大好きで、その時間が幸せなんや!。
みんなぁ、こんな時は女子会や!
年忘れの女子会は恋の悩みのあるあるトークで盛り上がってやぁぁぁ!

 

金蓉和歌集の師走 待つとはなしに明暮れて……★☆ 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#待つとはなしに明暮れて……★☆ 何事を 待つとはなしに 明暮れて 今年もけふに 成にける哉源国信 : 歌意:特に何かを待つでもなく、ただ何となく日々を過ごしているうちに、今年も今日になってしまった
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #金葉和歌集 第四巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
なにことを まつとはなしに あけくれて ことしもけふに なりにけるかな

みなさん、お元気?
12月になったわね。

ほんまや、忙しくてたまらんわ。

へぇ、マナちゃんでも12月は忙しいのね。

でも、何がそんなに忙しいの?

だって、クリスマスの準備やろ、お正月の支度やろ?
ケーキにおせち、大掃除の後は年越しそば・・・

まぁ、なんだか食べる事ばかりね。
でも、大掃除をするなんてエライわね。

だって、1年に1回の掃除やもん。

えっ?1年に1回の掃除?まぁ、お掃除はもう少ししましょうよ。

そうやねん、ウチももうちょっと掃除したいけど、なんか、バタバタしてて・・・
ほんま、「明け暮れて今年も今日になりにけるかな」や!

まぁ、びっくり!いくらバタバタしていても・・・
来年からとは言わずお掃除は今日からこまめにね。

・・・は~い・・・

 

 

 

新古今和歌集の木枯らし はげしきけさのこがらしの風……★☆ 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#はげしきけさのこがらしの風……★☆ いつのまに そらのけしきの かはるらん はげしきけさの こがらしの風津守国基 : 歌意:いつの間に空模様が変わったのだろうか。今朝は木枯らしの風が激しく吹いている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新古今和歌集 第六巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
いつのまに そらのけしきの かはるらむ はけしきけさの こからしのかせ

みなさん、お元気?

気ぃがついたら、いつの間にかもう冬や!
地球上の季節は間違わんとやってくるなぁ。

ほんとねぇ。
気がついたら、空の景色がガラッと変わってきたわね。
つい先日まで秋だったのに、もう木枯らしが吹いて冬の顔になったわね。

しばらくは寒い、寒いと言わなあかんわwww。
ウチは寒いのは苦手やけど、それなりに変わる季節は楽しむでぇ!

そうね、この歌も「いつの間にか冬が来た」って驚いているけど、私たちはその中でも寒いばかりじゃない冬の楽しみをいっぱい見つけましょう。

みんなも寒がってばっかりせんと、冬景色楽しんで、寒さ乗り切ろや!