言の葉花壇

美しい日本語の和歌 言の葉花壇

続古今和歌集の恋 人はこれをや恋といふらん……★☆ 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#人はこれをや恋といふらん……★☆ 君により 思ひならひぬ 世中の 人はこれをや 恋といふらん在原業平 : 歌意:あなたによって思いというものを学びました。世の中の人はこれを恋と言ってるのだろう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #続古今和歌集 第十一巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ。
きみにより おもひならひぬ よのなかの ひとはこれをや こひといふらむ

みなさん、お元気?
思ひならひぬ=思うことを習い覚えたって意味ね。
つまり、業平は「君のおかげで恋を知った」って言ってるわね。

え~! ウチのおかげ?

きゃぁ~~、そんなこと言われたら、めっちゃキュンキュンするやん💕

ほんとね。平安時代の人は、恋を「学ぶもの」って考えてたのよ。

恋は学ぶものかぁ~。
ウチもすごい恋をいっぱいして勉強するわ!

そうね、恋はいっぱい経験するほどわかってくるものかもしれないわね。

 

万葉集の相聞 ありつつも君をば待たむ……★☆ 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#ありつつも君をば待たむ……★☆ ありつつも 君をば待たむ うち靡く  我が黒髪に 霜の置くまでに: 磐姫皇后 : 歌意:このまま変わらずにずっとあなたを待ち続けましょう。 今はこのたっぷりと多い私の黒髪に霜が降りて白くなるまでも。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第二巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
ありつつも きみをばまたむ うちなびく わがくろかみに しものおくまでに

みなさん、お元気?

磐姫(いわのひめ)仁徳天皇の皇后だった方なのよ。
古事記日本書紀では、とっても気が強くて嫉妬深い話が有名なのよ。
 天皇が多くの女性に心を寄せられたので、皇后は深い愛情ゆえに心が揺れ動いたの。
ついには二度と会わないと言って実家に帰ってしまい、天皇が迎えに行っても戻らなかったのよ。

ほんまやなぁ~。好きすぎると、心も複雑になるんやなぁ。
でも、二度と会わへんって言ったなら、実際には白髪になった皇后を天皇は見てへんかもしれへんね。 
でも、この歌からはそんな感じはせえへんわ。 

そうね。
きっと、天皇を慕う気持ちが強すぎたのかもね。 
天皇の旅を心配して詠んだ歌もあるのよ

愛情が深すぎると嫉妬も深いのかな~。 

そのため、昔から作者が違うんじゃないかといろんな説があるわね。 

11月22日はいい夫婦の日やから、 ウチもいつかはこの歌のように言える人と結婚したいわぁ💕

 

万葉集の恋 ますらをの現し心も……★☆ 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#ますらをの現し心も……★☆ ますらをの 現し心も 我れはなし 夜昼といはず 恋ひしわたれば: 詠み人知らず : 歌意:立派な一人前の男らしい正気を自分はなくしてしまった。夜昼という区別もなくあなたに恋し思い続けているので。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十一巻より■□■ 

みんなぁ、元気ぃ~? 
読み方やでぇ~ 
ますらをの うつしごころも われはなし よるひるといはず こひしわたれば 

みなさん、お元気? 
ますらお(大丈夫)=っていうのは、雄々しく立派な男のことよ。 
現し心=理性のある心とか正気っていう意味ね。 

せやけど、立派な男の人でも恋をすると理性なくすんや!
昼も夜も関係なく好きで好きでしゃーないんや! 

そうね、昼も夜も忘れるくらい、恋って燃えるものなのね。 

みんなぁ、恋って理性をなくすくらい熱いもんなんやでぇ!

 

古今和歌集の紅葉 錦おりかく神な月……★☆ 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#錦おりかく神な月……★☆ 竜田河 錦おりかく 神な月 しぐれの雨を たてぬきにして: 詠み人知らず : 歌意:竜田川に紅葉が錦のように重なり、神無月の時雨がその縦糸と横糸となって織りかけている。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #古今和歌集 第六巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
たつたがわ にしきおりかく かみなづき しぐれのあめを たてぬきにして

みなさん、お元気?
竜田川奈良県斑鳩町を流れる川で、紅葉の名所として古くより有名ね。 
錦おりかく=「錦を織り掛ける」の意味で、川面に紅葉が散り流れ、まるで錦織物を掛けたように見えることを言ってるのね。
神な月(神無月)=旧暦十月。今の暦ではだいたい11月頃の季節ね。

ウチ知ってるでぇ~。
神無月出雲に神様たちが集まるんで、その他の土地では神様がおれへんようになるんやろ。

アラっ、知ってるわね。
たてぬき(経緯)=織物の縦糸と横糸のこと。
雨を糸に見立てて紅葉の錦を織りあげたようだといっているのね。

わぁぁぁ~、なんかインスタ映えしてるやん!

インスタ映えね・・・ほんと、とってもきれいな光景だわ。

よっしゃ!ウチも紅葉狩り行って映える場面撮って来るわ!
みんなぁ~、みんなはもう映える写メ撮ってきたぁ?

 

秋の夜を長しと言へど……★☆ 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#秋の夜を……★☆ 秋の夜を 長しと言へど 積もりにし 恋を尽せば 短くありけり: 詠み人知らず : 歌意:秋の夜は長いと言うけれど、あなたと一緒に過ごして積もりに積もった恋を全部言おうとしたらそれが短く感じられる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

あきのよを ながしといへど つもりにし こひをつくせば みじかくありけり

みなさん、お元気?

いよいよ秋も深まってきましたね。

ほんまぁ~わかるわぁ!

何が?

この気持ちやん!

好きな人と一緒におると、時間がアッと言う間に過ぎて行く。

もっともっとおしゃべりしたりして、長~く一緒に居りたい気持ちのことやん!

夜のデートも楽しいわぁ。

みんなも、秋は楽しい夜を過ごしてやぁ~

マナちゃんは恋の相手次第で秋の夜は長さが変わるようね。

 

酒壷になりにてしかも……★☆ 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#酒壷になりにてしかも……★☆ なかなかに 人とあらずは 酒壷に なりにてしかも 酒に染みなむ大伴旅人 : 歌意:いっそ人として生きているよりは、酒壺になりたいもんだ。そうしたら思う存分酒につかっていられるだろう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第三巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
なかなかに ひととあらずは さかつぼに なりにてしかも さけにしみなむ

みなさん、お元気?
寒くなってきて、日本酒の美味しい季節になってきましたね。
そろそろ、各地で新酒が出たり、日本酒祭りが開催されたりし始めたわね。

ずらっとお酒並んでる。
あそこで熱心にお酒見てる人は・・・?
あなたはどなた?

あっ?わしか? わしは大伴旅人や。

都でとっても偉い人や!

あなたが大伴旅人さん。

あなたが酒壺になって、お酒につかりたい方ですね。

もちろん!こんな美味しいものを嫌いやというやつの気が知れん!
あな醜 賢しらをすと 酒飲まぬ 人をよく見ば 猿にかも似む やで!

賢そうな顔していても、お酒飲めへん人は猿に似てるということですか?
いや、そこまで言わんでも・・・

それほどお酒は美味しいんや。
それに、わしはな、この前、愛する妻を亡くしたんや。
この淋しさは地位や名誉はもちろん、お金や友達ではあかんのや。
この淋しさを治してくれるのはこの美味しいお酒以外ないんやで、お嬢ちゃん。
それでこの日本酒祭りで全国のどのお酒が美味しいか見に来たんや。
どうや、この、ずらーっと並んだ全国のお酒の見ごたえは。
もうちょっと見てから帰るからな。
どれもみんな美味しそうやないか!

なるほど。

でも、いくら淋しくても健康を考えてほどほどにしてくださいよ。

心配してくれてありがと!まるで亡くなった妻の言うことみたやな。
わしが都に戻ったら遊びにおいでや。
ほんならな。

 

秋の百夜を願ひつるかも……★☆ 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#秋の百夜を願ひつるかも……★☆ 今夜の 早く明けなば すべをなみ 秋の百夜を 願ひつるかも: 笠金村 : 歌意:今夜が早く明けてしまったら、どうにもならない。だからこそ、秋の百夜のような長い夜を願ってしまう。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第四巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ。
こよひの はやくあけなば すべをなみ あきのももよを ねがひつるかも

みなさん、お元気?
すべをなみ(術を無み)=どうにもしようがないのでとか仕方ないとかね。
百夜(ももよ)=って本当は百日じゃなくて「たくさんの夜」って意味なのね。
笠金村(かさのかなむら)越前守(今の県知事)と言う役職を務めたという記録もあり、中央から信頼されて地方統治を任された高位の官人であり、柿本人麻呂の流れをくむ宮廷歌人でもあり、文才と政治力を兼ね備えた優秀な人だったようね。
好きな人と過ごす時間だと、どうしてこんなに早く過ぎるんだろう、夜が明けるのが惜しいって、優れた歌人の感性で詠まれたこの歌には、ほんとに百日分の想いがあるようね。

好きな人と一緒におる秋の夜って、長いようで、気づいたらすぐ朝やもんなぁ。
時間はあっという間に過ぎて行くんや。

だけど、夜が明けていくのはどうしても止めることもできないのよね。

みんなぁ、みんなも、長いようで短い秋の夜の時間、楽しく過ごしてやぁ~!

 

見る菊はあまつほしとぞ……★☆ 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#見る菊はあまつほしとぞ……★☆ 久方の 雲のうへにて 見る菊は あまつほしとぞ あやまたれける藤原敏行 : 歌意:宮中で見る菊の花は天上に輝く星かと見誤るほど素晴らしいものだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #古今和歌集 第五巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
ひさかたの くものうへにて みるきくは あまつほしとそ あやまたれける

みなさん、お元気?
この歌は藤原敏行が、まだ地下人(じげびと)という下級の官僚で清涼殿に昇殿できなかった時に宇多天皇に特別に召し上げられて詠んだと枕詞に書いてあるわね。
この歌には、そうした背景が込められているようね。
宇多天皇は菊の愛好者で、清涼殿の庭にはもしかしたら、いっぱい菊が咲いていたかもね知れないわね。

な~んや!つまり、忖度(そんたく)かいな。

ま、まぁ、そんなとこかな。

「あまつほしとぞ」宇多天皇をはじめ宮中のたくさんのお公家さんたちのことやろ。
お公家さんたち菊の花のように輝いてるでぇ~っちゅうことやな。
ほんま!菊の花は香りもええし、きれいやわ!
ウチもいつかきっと、大人の女性として輝くから、みんなも応援してや!

・・・!そ、そうやね。いつかきっと大人の女性として菊の大輪のように輝けるようにがんばってね。

 

月読の光りに来ませ……★☆ 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#月読の光りに来ませ……★☆  月読の光りに 来ませ あしひきの 山きへなりて 遠からなくに湯原王 : 歌意:月の光をたよりにいらっしゃい。あなたと私は山を隔てているけれど、それほど遠くはないのだから。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第四巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
つくよみの ひかりにきませ あしひきの やまきへなりて とおからなくに

みなさん、お元気?
湯原王 (ゆはらのおおきみ)の 生没年はわかってないの。
天智天皇の孫に当たり志貴皇子の子で、歴史的には活躍した形跡がないけど、歌人としては天平前期の代表各で、繊細で素敵な作品がとても多いの。 

ホンマや!「月読」なんて、めっちゃ、ロマンチックな言葉やわ。 

月読とは月読命(つくよみのみこと)の事で、 古事記に月の神様で、夜の世界を支配するとあるのよね。 
お月様は太陽のように力強くないけど、澄みきった明るさと繊細さが一途に会いに来て欲しい気持ちを表しているわね。 
あしひきの=山の枕詞で、山のすそが長く引いている様子の事で、なだらかで優しい山の事ね。
 この歌は、女性的な感性を持つ湯原王だからこその、繊細で優しい一首ね。

月の光の中をはるばる山を越えて会いに行く。 
あ~~~、待っている方も待ち遠しいやろうね。

う~ん!ロマンチックやぁ~!

 

里べには笛や太鼓の……★☆ 美しい日本語の和歌 言の葉花壇

#里べには笛や太鼓の……★☆ 里べには 笛や太鼓の 音すなり 深山は澤に 松の音して良寛: 歌意:里には笛や鼓の音がしているのに、私の住んでいる山奥の沢には、風に吹かれる松の音しかない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #良寛歌集 雜 より■□■ 

みんなぁ、元気ぃ~? 

読み方やでぇ~ 

さとべには ふえやたいこの おとすなり みやまはさはに まつのおとして 

みなさん、お元気? 

秋祭りの季節やなぁ。 

そうね。

賑やかな村里と自分が暮らしている庵の周辺の静けさや淋しさの対比が出てるわね。 

そらぁ、しゃあないわ。 だって、良寛さんは修業の身やねんから。 

静に質素に暮らさなアカンねんで。 

でも、お経読んでても、お祭りに行きたくて行きたくて、ソワソワしてる良寛さんが目に浮かぶわ。 

さぁ!そやからウチが良寛さんの代わりに、このにぎやかなお祭り行ってきたることにするわwww。 

まぁ!フフフ、マナちゃんはお祭り女やもんね。